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Human Color Vision and Brain Science

人間の視覚メカニズムの工学的応用を目指して,心理物理学と脳機能計測による視覚情報処理の研究しています.

詳細はリンクを参照.


実施中のプロジェクト:

【科研費・研究代表者】
1. 科研費・新学術領域「多元質感知」公募研究「広輝度帯域における視覚特性と質感知覚に関する研究」2018.4.1 - 2020.3.31
連携研究者:永井岳大(東京工業大学)、佐藤智治(一関高専)、金子沙永(東北大学)

【科研費・研究分担者】
1.「錯視の多面的研究 ―実験心理学・脳機能画像・数理解析・生物学の手法を用いて―」(基盤研究(A))
研究代表者:北岡明佳(立命館大学)


「ランドの2色法」デモ・解説ページ

赤い画像(左)と白黒画像(中央)を合成すると、なぜ緑や青が見える(右)のでしょう?

トピックス:

1.報告:'19/1/14】ジュニアドクター育成塾@愛媛大学にて講師を務めました。
【概要】愛媛大学教育学部の大橋先生が主催されているジュニアドクター育成塾(ロゴがエビングハウス錯視!)にて、色の見える仕組みに関する講演と、World Color Survey のチャートを使った色カテゴリーに関する演習をしました。小学校高学年〜中学校の生徒諸君の前で研究の話をするのは初めてで、普段とは違う意味で緊張しました。参加者の皆さんは非常に好奇心旺盛で演習にも熱心に取り組み、質疑も活発でした。今回は OHP プロジェクターを借りることができたので、みんなの色カテゴリーの区分けを重ねて観察することができました。
参照:YouTube の紹介動画(45秒)および、愛媛新聞の記事(pdf).

2.報告:'18/11/24, 12/7】国内外の学会で2件の招待講演をしました。
【概要】日本色彩学会研究会大会にて、創設70周年記念講演で講演をしました(11/24)。また、ACA2018(Asia Color Association) Conference で基調講演をしました(12/7)。

3.報告:'18/7/18-28】清華大学(Tsinghua Univ.: 中国・北京)および中国科学院生物物理学研究所(Institute of Biophysics, Chinese Adademy of Science:中国・北京)にて、色知覚(colorimetry, color perception)に関する集中講義(注:中国語サイト)を実施しました。
【概要】人間の色知覚に関し、測色から心理物理、脳機能イメージングまでを網羅した 32 時間(4時間 x 8日;正規の2単位講義)の集中講義を行いました。モニターの色度・輝度の校正に関する実習や、清華大学の美術学校の見学、色カテゴリー知覚に関する実習も行いました。清華大学と中国科学院の大学院生を中心に、北京大学、北京理工大学などの他大学からの参加者も含め、合計44名が聴講しました。実習では目標の色度を表示する方法を模索しながら、チーム毎に精度を競いました。色カテゴリーの実習では、全員で同じ色チャートのカテゴリー境界を他者と比較し、共通する部分と個人差がある部分を実感しました。質問が多く出て大変盛り上がりました。

4.報告:'18/6/22】NHK-G のテレビ番組「チコちゃんに叱られる!」の監修と解説(インタビュー出演)しました。
【概要】「緑色なのになぜ青信号?」という疑問に対する回答に対応しました。内容の詳細は、昨年掲載されたマイナビニュースの記事をご参照ください。

5.報告:'18/3/17】色の見え方を模擬する計算モデルに関する論文が掲載されました。
【概要】白熱電球の下で見る白い紙は、太陽光の下で見るときより少し赤みを帯びて見えます。白色ではない照明光の下では人間の視覚系は照明光に順応しますが、それは不完全です。これは無彩色点(色がないように見える光)が照明光と一致しない現象として現れますが、その乖離の度合いを正しく定式化しないと「色の見え」を模擬する計算モデルは意味をなしません。3/17にi-Perceptionに掲載された論文では、2015年の論文で報告した、無彩色点の特性を活用した計算方法を提案しました。シンプルですが、心理物理学的な研究結果により裏付けられた手順のみを使っています。
関連するプレスリリース(和文)(英文),ウェブニュース記事:EurekAlert!phys.org, 大学ジャーナルオンライン, 日本経済新聞, 日本の研究.comNew!

6.報告:'17/12/28】マイナビニュースの記事「緑色なのに「青信号」と呼ぶのはなぜ?:大学教授に聞いてみた」が「科学」「テクノロジー」の2分野でアクセス数ランキング年間1位を獲得!
【概要】2017年3月に発表した Journal of Vision の論文(”The Modern Japanese Color Lexicon”, 2017)を元にしたインタビュー記事(2017年4月末に掲載)への年間アクセス数が「科学」「テクノロジー」の2分野における年間ランキングで 2017年の第1位を獲得しました。('18/1/3:テクノロジー分野を追記)

主要な成果:

【研究:日本語の色カテゴリーの過去 30 年における進化】
オハイオ州立大学の Delwin T. Lindsey 教授,Angela M. Brown 教授,ならびに東京工業大学との共同研究の成果が論文として Journal of Vision 誌に掲載されました.この研究では,57名の実験参加者に単一色名(黄緑などの複合語,薄紫などの修飾語は禁止)によって World Color Survey の色票 330 枚を色名呼称してもらいました.その結果を Gap 統計量により最適クラスタ数を定めた k-平均クラスタリング法 によってクラスタリングし,日本語のカテゴリーを導出しました.1987 年に共同著者の内川先生らが発表した研究(Uchikawa & Boynton, 1987)と比較して,当時より水色と青を区別して報告する実験参加者が多かった事から,水色は日本語の12番目の基本色となりうると考えます.
【関連サイト・web ニュース リンク】
和文(web):東北大プレスリリースハザードラボ 科学ニュース,マイナビニュース, 大学ジャーナル オンライン, マイナビニュース【レポート】(2017/4/27)「緑色なのに「青信号」と呼ぶのはなぜ?」,アカデミスト・ジャーナル(2017/6/16)研究コラム
和文(新聞):河北新報(2017/3/8),朝日小学生新聞 (2017/3/28) [紙面 img], 河北新報 かほくワークシート (2017/4/9) [pdf],中日新聞(2017/5/21)[web][紙面 img]
英文:東北大プレスリリースEurekAlert!, Science Daily, Phys Org, Asian Scientist
   from Ohio State University (Drs. Lindsey & Brown): OSU News, another EurekAlert!, Phys.org

【研究:言語獲得前の乳児で色カテゴリーに対応した脳活動】
北米科学アカデミー紀要 (Proceedings of the National Academy of Science: PNAS) に投稿していた乳幼児の脳活動に関する研究(中央大学との共同研究)論文が掲載されました.3-4ヶ月程度で主要な反対色(赤/緑、青/黄)が区別できることは解っていましたが、細かい色の差をまとめた「色カテゴリー」に対応した脳活動が 5-7 ヶ月の乳児にも見られました。これは、異なる色を束ねる「カテゴリー化」が言語獲得とは独立に進行していることを示唆する重要な発見です。
【関連サイト・web ニュース リンク】
和文:中央大プレスリリース日刊工業新聞, 大学ジャーナル オンラインマイナビニュー・X,
英文:東北大プレスリリースEurekAlert!Science DailyBraindecoder.com, The Christian Science Monitor,
一般紙:Scientific American Mind, May/June, 2016, La Repubblica, Il Venerdi (Apr.15, 2016).

【研究:人間の脳で中間色を認識する細胞が存在】
理化学研究所脳科学総合研究センター(RIKEN BSI)と共同で進めてきた脳内の色情報表現に関する fMRI 研究の論文が Cerebral Cortex 誌に掲載されました.[論文 オープンアクセス(誰でも閲覧可能)]
【関連サイト・web ニュース リンク】
和文:東北大プレスリリースプレスリリース詳細版大学ジャーナル オンラインわかりやすく、正確
英文:東北大プレスリリースEurekAlert!Science Daily, Asian Scientist

【国際会議を開催:International Colour Vision Society 2015】
東北大学・さくらホールで開催された国際会議 ICVS2015 (23rd Symposium of International Colour Vision Society) が無事終了しました.学会に参加し発表・聴講していただいた皆様,準備にご協力いただいた皆様,ありがとうございました.色覚の基礎研究に特化した「濃い」学会で,「大御所」比率が高いのが特徴です.会議全体の参加者は 137 名(20カ国;国外参加者 70 名),同伴者 16 名でした.

所属: 東北大学 電気通信研究所 人間情報システム研究部門 知覚脳機能研究分野

居室:電気通信研究所 本館(片平キャンパス) 4F M415 号室

連絡先:〒980-8577 宮城県仙台市青葉区片平2-1-1

電話:022-217-5470(voice/FAX) :電話嫌いなのと出張で不在のことが多いので、できればメールでご連絡下さい。

E-mail: ikuriki at riec.tohoku.ac.jp

学会発表予定,および出現確率の高いイベント(Aug. 2018 現在):

最近の論文・発表(筆頭のみ)

詳細なリストはこちら

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This page was last modified on 21st Dec, 2018.