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Human Color Vision and Brain Science

人間の視覚メカニズムの工学的応用を目指して,心理物理学と脳機能計測による視覚情報処理の研究しています.

詳細はリンクを参照.


実施中のプロジェクト:

【科研費・研究代表者】
1) 科研費・基盤研究(A)「色情報の脳内処理過程と知覚の対応」2020.4.1 - 2024.3.31概要
研究分担者:金子沙永、塩入 諭(東北大学)、山口真美、楊 嘉楽(中央大学)、金沢 創(日本女子大学)、上野賢一(理化学研究所)
2) 科研費・新学術領域「多元質感知」公募研究「広輝度帯域における視覚特性と質感知覚に関する研究」2018.4.1 - 2020.3.31(COVID-19により半年延長)
連携研究者:永井岳大(東京工業大学)、佐藤智治(一関高専)、金子沙永(東北大学)
【科研費・研究分担者】
3) 科研費・基盤研究(A)「自発的注意による視聴覚空間注意の制御」2019.4.1 - 2022.3.31
研究代表者:塩入 諭(東北大学)
4) 科研費・基盤研究(C)「変角光学的要因に基づく「本物らしさ」の質感知覚における脳神経メカニズムの解明」2020.4.1 - 2023.3.31(採択)
研究代表者:増田 修(新潟医療福祉大学)

【大学・研究機関・企業等との共同研究】
・色覚に関する研究のご相談は随時メールにて受け付けております。ikurikiat riec.tohoku.ac.jp


「ランドの2色法」デモ・解説ページ

赤い画像(左)と白黒画像(中央)を合成すると、なぜ緑や青が見える(右)のでしょう?

トピックス:(以前の内容はスクロールしてご覧下さい)

予告:'20/11/27】英国の色覚研究者の集まり(The Colour Group GB)が来年1月6日に開催する研究会にて、SSVEPを使った脳内色メカニズムの研究についてtalkします。
【概要】英国の色覚研究者の集まり"The Colour Group GB"の1月の研究会に呼んでいただきました。最近のSSVEPを使った研究について、論文(Kaneko et al, 2000)とその後の進捗状況について報告する予定です。毎年、参加できずに指を咥えてみているだけでしたので、とても嬉しいです。今年はZoom開催(かつ無料)なので事前登録すれば日本に居ながら参加できますが、日本時間の深夜(23:00-)なのが悩ましいです。自分のtalkの最中に寝ないようにせねば。New!

速報:'20/11/18】Drs. Katie Tregillus, Mike Websterらとの共著論文が、Current Biologyにアクセプトされました。
【概要】北米の色覚研究者(Mike Webster, Don MacLeod, Steve Engelほか)との共同研究の論文がCurrent Biologyにアクセプトされたという嬉しい連絡がありました。第1著者のKatie Tregillus (Webster Lab., U.Nevada, Reno, NV -> Engel Lab., U.Minnesota, MN)が中心になって進めた、異常3色覚者(anormalous trichromats)の色刺激に対する脳活動(fMRI)の研究です。プレプリントがbiorXivに置かれています。最初に声をかけて頂いたのが2016年でした。長く掛かりました。正式版がでてきたらご報告します。New!

報告:'20/10/10】クラスター解析を用いた中国語(北京語:Mandarin Chinese)話者の色カテゴリーに関する国際共同研究の論文が、Journal of Visionに掲載されました。
【概要】台湾・中国文化大学のTracy Hsieh先生と、台湾・国立交通大学のI-Ping Chen教授との共同研究で行ってきた台湾の中国語(北京語)話者の基本色カテゴリーに関する共同研究をまとめた論文が、視覚科学に関するwebジャーナル形式の国際学術誌Journal of Visionにアクセプトされました。中国語には同じ色に対し複数の色名が存在したり(e.g.,茶色の"褐"・"棕"、オレンジの"橙"・"橘"、など)、基本11色の1つピンク("粉紅")が単一文字ではないなどの理由から、研究者によって基本色名の数の見解が分かれていました。そこで、我々が日本語の研究(Kuriki et al.,2017)で用いたクラスター解析により分析したところ、他言語と同様に11基本色を持つことを定量的に示し、また日本語(Kuriki et al, 2017)・英語(Lindsey & Brown, 2014)のデータとの高い類似性を確認しました。

報告:'20/9/2】金子 沙永 助教(学際フロンティア科学研究所)が中心になって進めてきた、脳波(SSVEP)による脳内の色情報処理に関する研究の第1弾の論文が、Cerebral Cortex Communicationsに掲載されました。
【概要】脳波成分の1つである定常視覚誘発電位(Steady-state Visual Evoked Potential: SSVEP)の振幅が、色相変化に伴う要因に関する論文です。fMRIによる研究(Kuriki et al., 2015)で用いたのと同様の視覚刺激を呈示した時の、SSVEP振幅の色相による変化を解析・検討した研究で、英国アバディーン大のSoren K Andersen上級講師との共同研究です。以前のVSSで発表した、被験者全員(N=16)の全平均に関する論文です。振幅波形の個人差に関する研究、個人差を元にした因子分析(Factor Analysis)などの解析についても、これから論文化する予定です。昨年のVSSで発表した色マスキング実験については、まだデータを足す必要があり、実験を継続中です。Cerebral Cortex Communicationsは、脳科学分野における著名論文誌(冊子媒体)であるCerebral Cortex (5yr IF=5.94) の姉妹誌で、全オープンアクセスのwebジャーナルです。

報告:'20/4/10】科研費・基盤研究(A)の採択内定の通知を頂きました。
【概要】向こう4年間(2020.4.1〜2024.3.31)の活動に必要な研究費が確保できました。採択された課題の名前は「色情報の脳内処理過程と知覚との対応」(人間情報学およびその関連分野)です。内定の状態ですが、4/1から実質的な研究活動は開始できます。計画内容や応募分野を精査して臨み、ようやく採択に至りました。大変ありがたいことです。4年間、張り切って頑張ります。

報告】日本基礎心理学会のフォーラム(@新潟大学,2020/1/25)と、メダカの研究会(分野融合型共同研究事業「ヒトとメダカが見る世界:魚類の色覚は人類よりも優れているか」@東北大さくらホール,2020/1/28)でお話しをしました。
【概要】基礎心のフォーラムでは、通常の色情報の脳内表現の話に加え、色と形の結合に関する考察や共感覚の脳機能研究について簡単なレビューをしました。メダカの研究会では、赤ちゃんの色カテゴリーの話と、fMRIの話をさせて頂きました。いずれの研究会も、他の演者の先生方の話も非常に興味深く、大変勉強になりました。お招き頂き、ありがとうございました。(1/29)New!

報告:'19/10/23】NHK-Eの番組「又吉直樹のヘウレーカ!」 にて解説をしました。
【概要】Landの2色法のデモをしました。簡易分光器を使ってメタメリズムの話をしました。#TheDressの解説をしました。ドレスの実物も出ます。草木染めの染織工房の見学が面白かったです。という内容だと思います、たぶん。(10/9)
Update: 再放送が木曜日(10/23)の深夜(24:25-)にあります。(10/23)

報告:'19/9/20】修士2年の越坂さんがOSA Fall Vision Meeting にて口頭発表をしました。
【概要】通常の運動残効と少し異なる現象を発見したので、その現象報告とメカニズムの考察について発表しました。立派な発表ができました。デモmovieの準備ができたら閲覧できるようにします。(10/9)

報告:'19/7/5】International Colour Vision Society (ICVS) 2019 にて口頭発表をしました。
【概要】金子沙永さんが中心になって進めている、SSVEPによる脳の色選択性メカニズムに関する研究について発表をしました。VSSとの差分として、主観的なフリッカーの顕著性と、S-錐体関連メカニズムの特性との比較を加えました。現在、最初の投稿論文を準備中です。乞うご期待。(7/16)

報告:'19/6/7】Current Opinion in Behavioral Sciences に レビュー論文 が掲載されました。Open Access です。
【概要】Editor の Jack Werner 先生にお声がけ頂き、執筆しました。日本語の色カテゴリーの論文と乳幼児の脳活動計測の論文から、色カテゴリーの分離について考察するという内容です。短期の執筆で字数制限が厳しかったこともありレビューの役目は若干果たせてない気がしますが、ありがたい事に掲載して頂きました。ICVSで会った関係者からの評判は良かったです。(7/16)

報告:'19/4/22】脳科学辞典の「色覚」の項目を執筆しました。
【概要】本来の締め切りからだいぶ遅れてしまいましたが、ようやく公開にこぎつけました。頂いた「色覚」というお題は大きく取り組むのに長らく躊躇していましたが、昨年夏の清華大学での集中講義の準備中に色覚研究の全体像を俯瞰する機会を得てその勢いで執筆しました。「色の見え(color apprarance)」の現象的側面に関する項目(鋭意執筆中)を独立させることで、何とかまとめました(4/23)。

報告:'19/3/29, 4/11】宇都宮大学・感性情報処理研究会(UU-KISS: 2019/3/29)および、科研費・新学術領域「多元質感知」のウェブセミナー(2019/4/11)で講師を務めました。
【概要】宇都宮大学・感性情報処理研究会(UU-KISS)にて「「色を見る/色が見える」時に脳内では何が起きているのか?」という演題で講演をしました。また、科研費新学術「多元質感知」によるインターネットを使ったウェブセミナーにて「色知覚と脳内の色情報表現」という演題で講演をしました。YouTube 上の多元質感知ウェブチャネルにて、セミナーで配信されたスライドと音声の録画(講演時間 45 分+質疑 10 分;日本語音声、主に英語スライド)がご覧になれます(4/15)。

報告:'19/1/14】ジュニアドクター育成塾@愛媛大学にて講師を務めました。
【概要】愛媛大学教育学部の大橋先生が主催されているジュニアドクター育成塾(ロゴがエビングハウス錯視!)にて、色の見える仕組みに関する講演と、World Color Survey のチャートを使った色カテゴリーに関する演習をしました。小学校高学年〜中学校の生徒諸君の前で研究の話をするのは初めてで、普段とは違う意味で緊張しました。参加者の皆さんは非常に好奇心旺盛で演習にも熱心に取り組み、質疑も活発でした。今回は OHP プロジェクターを借りることができたので、みんなの色カテゴリーの区分けを重ねて観察することができました。
参照:YouTube の紹介動画(45秒)および、愛媛新聞の記事(pdf).

報告:'18/12/5】質感に関する研究論文が掲載されました。
【概要】東京工業大学の 永井 岳大 先生(前・山形大学)と山形大学・大学院生の保坂くんと実施した、画像中の輝度成分が質感知覚に与える影響に関する論文が国際的論文誌 Journal of Vision に掲載されました。新学術領域「多元質感知」の第1期公募班の成果です。

報告:'18/11/24, 12/7】国内外の学会で2件の招待講演をしました。
【概要】日本色彩学会研究会大会にて、創設70周年記念講演で講演をしました(11/24)。また、ACA2018(Asia Color Association) Conference で基調講演をしました(12/7)。

報告:'18/7/18-28】清華大学(Tsinghua Univ.: 中国・北京)および中国科学院生物物理学研究所(Institute of Biophysics, Chinese Adademy of Science:中国・北京)にて、色知覚(colorimetry, color perception)に関する集中講義(注:中国語サイト)を実施しました。
【概要】人間の色知覚に関し、測色から心理物理、脳機能イメージングまでを網羅した 32 時間(4時間 x 8日;正規の2単位講義)の集中講義を行いました。モニターの色度・輝度の校正に関する実習や、清華大学の美術学校の見学、色カテゴリー知覚に関する実習も行いました。清華大学と中国科学院の大学院生を中心に、北京大学、北京理工大学などの他大学からの参加者も含め、合計44名が聴講しました。実習では目標の色度を表示する方法を模索しながら、チーム毎に精度を競いました。色カテゴリーの実習では、全員で同じ色チャートのカテゴリー境界を他者と比較し、共通する部分と個人差がある部分を実感しました。質問が多く出て大変盛り上がりました。

報告:'18/6/22】NHK-G のテレビ番組「チコちゃんに叱られる!」の監修と解説(インタビュー出演)しました。
【概要】「緑色なのになぜ青信号?」という疑問に対する回答に対応しました。内容の詳細は、昨年掲載されたマイナビニュースの記事をご参照ください。
(追記):「はやくしないとチコちゃんに叱られる迷路Book」に収録されました('19/4/20)。

報告:'18/3/17】色の見え方を模擬する計算モデルに関する論文が掲載されました。
【概要】白熱電球の下で見る白い紙は、太陽光の下で見るときより少し赤みを帯びて見えます。白色ではない照明光の下では人間の視覚系は照明光に順応しますが、それは不完全です。これは無彩色点(色がないように見える光)が照明光と一致しない現象として現れますが、その乖離の度合いを正しく定式化しないと「色の見え」を模擬する計算モデルは意味をなしません。3/17にi-Perceptionに掲載された論文では、2015年の論文で報告した、無彩色点の特性を活用した計算方法を提案しました。シンプルですが、心理物理学的な研究結果により裏付けられた手順のみを使っています。
関連するプレスリリース(和文)(英文),ウェブニュース記事:EurekAlert!phys.org, 大学ジャーナルオンライン, 日本経済新聞, 日本の研究.com

主要な成果:

【研究:日本語の色カテゴリーの過去 30 年における進化】
オハイオ州立大学の Delwin T. Lindsey 教授,Angela M. Brown 教授,ならびに東京工業大学との共同研究の成果が論文として Journal of Vision 誌に掲載されました.この研究では,57名の実験参加者に単一色名(黄緑などの複合語,薄紫などの修飾語は禁止)によって World Color Survey の色票 330 枚を色名呼称してもらいました.その結果を Gap 統計量により最適クラスタ数を定めた k-平均クラスタリング法 によってクラスタリングし,日本語のカテゴリーを導出しました.1987 年に共同著者の内川先生らが発表した研究(Uchikawa & Boynton, 1987)と比較して,当時より水色と青を区別して報告する実験参加者が多かった事から,水色は日本語の12番目の基本色となりうると考えます.
【関連サイト・web ニュース リンク】
和文(web):東北大プレスリリースハザードラボ 科学ニュース,マイナビニュース, 大学ジャーナル オンライン, マイナビニュース【レポート】(2017/4/27)「緑色なのに「青信号」と呼ぶのはなぜ?」,アカデミスト・ジャーナル(2017/6/16)研究コラム
和文(新聞):河北新報(2017/3/8),朝日小学生新聞 (2017/3/28) [紙面 img], 河北新報 かほくワークシート (2017/4/9) [pdf],中日新聞(2017/5/21)[web][紙面 img],日本経済新聞プラス1(2019/10/12)[紙面 img] 日経サイトNew!
英文:東北大プレスリリースEurekAlert!, Science Daily, Phys Org, Asian Scientist
   from Ohio State University (Drs. Lindsey & Brown): OSU News, another EurekAlert!, Phys.org

【研究:言語獲得前の乳児で色カテゴリーに対応した脳活動】
北米科学アカデミー紀要 (Proceedings of the National Academy of Science: PNAS) に投稿していた乳幼児の脳活動に関する研究(中央大学との共同研究)論文が掲載されました.3-4ヶ月程度で主要な反対色(赤/緑、青/黄)が区別できることは解っていましたが、細かい色の差をまとめた「色カテゴリー」に対応した脳活動が 5-7 ヶ月の乳児にも見られました。これは、異なる色を束ねる「カテゴリー化」が言語獲得とは独立に進行していることを示唆する重要な発見です。
【関連サイト・web ニュース リンク】
和文:中央大プレスリリース日刊工業新聞, 大学ジャーナル オンラインマイナビニュー・X,
英文:東北大プレスリリースEurekAlert!Science DailyBraindecoder.com, The Christian Science Monitor,
一般紙:Scientific American Mind, May/June, 2016, La Repubblica, Il Venerdi (Apr.15, 2016).

【研究:人間の脳で中間色を認識する細胞が存在】
理化学研究所脳科学総合研究センター(RIKEN BSI)と共同で進めてきた脳内の色情報表現に関する fMRI 研究の論文が Cerebral Cortex 誌に掲載されました.[論文 オープンアクセス(誰でも閲覧可能)]
【関連サイト・web ニュース リンク】
和文:東北大プレスリリースプレスリリース詳細版大学ジャーナル オンラインわかりやすく、正確
英文:東北大プレスリリースEurekAlert!Science Daily, Asian Scientist

【国際会議を開催:International Colour Vision Society 2015】
東北大学・さくらホールで開催された国際会議 ICVS2015 (23rd Symposium of International Colour Vision Society) が無事終了しました.学会に参加し発表・聴講していただいた皆様,準備にご協力いただいた皆様,ありがとうございました.色覚の基礎研究に特化した「濃い」学会で,「大御所」比率が高いのが特徴です.会議全体の参加者は 137 名(20カ国;国外参加者 70 名),同伴者 16 名でした.

所属: 東北大学 電気通信研究所 人間情報システム研究部門 知覚脳機能研究分野

居室:電気通信研究所 本館(片平キャンパス) 4F M415 号室

連絡先:〒980-8577 宮城県仙台市青葉区片平2-1-1

電話:022-217-5470(voice/FAX) :電話嫌いなのと出張で不在のことが多いので、できればメールでご連絡下さい。

E-mail: ikurikiat riec.tohoku.ac.jp

学会発表予定,および出現確率の高いイベント(June 2020 現在):

最近の論文・発表(筆頭のみ)

詳細なリストはこちら

For comments and suggestions, contact me at ikuriki at riec.tohoku.ac.jp.


This page was last modified on 2nd September, 2020.